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若き日に走りまくったS130型フェアレディZは最後に同じZのパトカーに追いかけられ……【ドラマチックな愛車との別れ 青山尚暉編】

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若き日に走りまくったS130型フェアレディZは最後に同じZのパトカーに追いかけられ……【ドラマチックな愛車との別れ 青山尚暉編】

 この記事をまとめると

■自動車評論家の青山尚暉さんは日産フェアレディZ(S130)との思い出を教えてくれた

日本でフェアレディZに乗れるのもアメリカ人のおかげ! アメリカで「クーペ」が根強い人気を誇るワケ

■S130型フェアレディZは、ハワイで初の海外試乗記を書くなど思い出深いクルマだった

■子どもの誕生により泣く泣く手放したが「青春」をともに駆け抜けた同志のような存在だった

 お金を貯めてがんばって手に入れたS130型フェアレディZ

 筆者がまだ、駆け出しの自動車雑誌の編集者だったころの、いまでも特別に記憶に残っている愛車の1台が、1981年型フェアレディ280Z、後期型のマンハッタンカラーのTバールーフ仕様である。

 それ以前はいすゞ・ピアッツァとマツダ・ファミリアの2台持ち。ある日、いまはない東京・青山通りの東京日産のショールームを、たしかファミリアのほうで、当時はまだ付き合っていた彼女(現カミサン、愛車は初代マツダ・サバンナRX-7!)と訪れたのだ。

 しかし、乗っていったクルマを見て、セールス氏は「フェアレディZは高いですよ」とあまり取り合ってくれなかった。

 以来、お金を貯め、念願の1981年型フェアレディ280Z Tバールーフ、マンハッタンカラーを購入することになるのだが、当時は日本車を輸出仕様にドレスアップするブーム真っ盛りで、自動車雑誌の取材で何度か訪れたことのある、当時は横浜・三ッ沢に店舗を構えていた、主に日産車・フェアレディの北米仕様のパーツを扱うジャパン・ダットサン・サービスに入りびたりになった。

 彼女(現カミサン)とのデートもまた横浜、ジャパン・ダットサン・サービスを訪れるついでのドライブデートだ。

 そこで北米仕様にドレスアップし(ドアミラー、エンブレム、280ZXリヤガーニッシュ、メーターなど)、ジャパン・ダットサン・サービス主催の「DATSUN SPORTS CAR CLUB OF JAPAN」の会員にもなり、クラブツーリングにも参加したほど、Z-CARフリークとなったのである。たしか、1981~83年ぐらいのことだ。

 フェアレディZとの生活は、新たな喜びと幸せをもたらしてくれた。そう、1984年に彼女と結婚することになったのである。それも結婚式はハワイ・オアフ島のワイオリ教会。その話をジャパン・ダットサン・サービス社長の大浦さんに話したところ、ホノルル支部のメンバー(元栃木支部の人)がアテンドしてくれることになり、教会の結婚式にも参加してくれたのだ。

 じつはそのとき、Zフリークのボクは、ハワイで自身初の試乗リポートを書くことになった。まずは試乗ではないが、ホノルル日産のショールームを訪れ、フェアレディZ日産50周年記念車を撮影。

 そしてオアフ島の随所に止まっている、北米ではZ-CARと呼ばれるフェアレディZの写真を撮影し、新婚のボクたちはレンタカーの3代目Z31型フェアレディZ北米仕様を借りて、オアフ島での試乗を行ったのである(その一連のハワイでのフェアレディZのリポートが記事になった)。

 最後のドライブは赤色灯に肝を冷やすも最後はほっこり

 そんなフェアレディZにぞっこんだった新婚のわが家だが、1985年の夏、子どもができたのを機に、泣く泣く手放すことになる(次の愛車は後席に乗り降りしやすくチャイルドシートが付けられる4ドアのVWゴルフII MT)。

 今回のお題である「愛車を手放したときのドラマ」は、マンハッタンカラーのフェアレディ280Z Tバールーフの最後のドライブで起こった。目的地は自動車雑誌の撮影でもよく使われる箱根。そこで愛車の最後の写真を撮る予定だった。東名高速道路を快調に走っていると、気づけば後ろからサイレンの音。うそだろ! 我が愛車のフェアレディZがスピード違反で捕まったのだ。しかし、パトカーもまた高速機動隊のマンハッタンカラーならぬ白黒2トーンカラーのフェアレディZ。

 パトカーのフェアレディZに切符を切られるために乗り込んだのだが、「どこへ、なにをしに走っていたのか」と聞かれ、「子どもができるので、泣く泣くフェアレディZを手放すことに決め、その最後のドライブをするため箱根に向かっていたんです」と話すと、お腹ボッコリのカミサンの姿を確認したそのフェアレディZの高速機動隊員の方から、想像もつかない言葉が出たのである。「そういうことなら、今回は……。罰金を払ったつもりで、奥さんに美味しいもの、栄養になるものを食べさせてあげなさい」。

 お互い、フェアレディZ同士だったからかも知れないが、我がフェアレディZとの最後の思い出ドライブに一輪の花(!?)を添えてくれたのだった。

 昭和の時代だからこそのほのぼのエピソード、ちょっとしたドラマだが(いまでは絶対にそうはならないだろう)、帰りはTバールーフを開け、”制限速度”で彼女(→カミサン)との青春を駆け抜けさせてくれたスポーツカーのツーリングを目いっぱい楽しみ、最後のフェアレディZとの思い出を深く記憶に残したことはいうまでもない。

 だからこそ、いま、こうして鮮明な記憶を蘇らせつつ、39年も前の顛末を書き綴ることができるのだ。

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